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後書き

2018.0605〜長期放置
2019.白百合復刻した際に完結
2020.0315 仮面イベント読了後、加筆修正っていうか殆ど書き直し 
(筆者が想定していたサタナキアの人物像と、公式から開示された後日談から汲み取れる人格が全く違ったため。自分の創作が解釈違いになっちゃった笑)
話のオチとプロローグはそのまま、過程が全て変わりました。

以下、登場人物と細かい設定と後書き

トルモット
眼鏡のモブ男を女にしたような容姿の、何処にでも居るような女性。
改造されて、色素の抜けた薄水色の髪色になってしまった。
最初こそク、クソ野郎…!と思っていたものの、サタナキアに愛着を覚えてしまう。
彼に対して、一種の友情のようなものを抱くが…?

サタナキア
アシュレイを処分した足でヴァイガルドにやってきて、そのまま主人公も改造した畜生メギド。
彼女のことを雑に扱っているが、その割には死なせたくないような行動をする。夢主から見て、よくわからん男である。

プルフラス
トルモットがすごく兄に似てるから動揺してる。

〜実際のところ〜

トルモット
アシュレイに似ているのではなく、アシュレイがトルモットに似ている。
アシュレイが夢見の者を通して模倣したヴィータが彼女だったというオチ。
表面的な人当たりの良さや、幼い子供、気に入った相手に過度な愛情を注ぐ部分は彼女がベースであれば当然の思考であった。

サタナキアが自分にアシュレイを重ねているからこそ目を掛けたのは気付いていたので、哀しく思いつつもそれで良いとは思っている。

サタナキア
アシュレイ激似のトルモットがアシュレイの転生先である可能性もあったので、とりあえず手元に置いた。
だがオレイが出て来たことで、アシュレイである可能性は完璧に潰えた。…わけだが、トルモットを手元に置き続けている。

とっくの昔にトルモットとアシュレイが違うことは分かっていたし、重ねて見ることはアシュレイにもトルモットにも不誠実だと思っている。
要するに彼女は、アシュレイでなくとも特別な存在である。トルモットという名前の、二人目の友人なのだった。

プルフラス
兄さんとトルモットは似てるとは思いつつも、似てるから好きというわけではないことに気付いた。
彼女は彼女だから好きなのだ。サタナキアも多分そう思ってるし、それならそれでハッキリ言えばいいだろって思う。

オレイ
似た傾向があるだけの他人。
人をつついて面白がる性格は被ってはいるものの、全然似てはない。
トルモットはあくまでアシュレイに似ているというだけであるし、アシュレイがトルモットに似ているという話。


サタナキアと、アシュレイによく似ているだけの他人ってテーマの夢小説でした。

元々、プルフラスにはアシュレイが居るのに、サタナキアにはなんもなくて悲しすぎンゴ…って思って書き始めたので、追加イベント実装時の時空修正が入ってもそこはブレないです。

トルモットはサタナキアを友人だと思っているけど、友人云々を抜きしてもサタナキアに愛着があるため、アシュレイの代わりでも構わないと思っている。
しかしサタナキアは友人という存在に誠実なので、トルモットを代わりにはしないし、アシュレイではないと言う。
それに納得したトルモットは、アシュレイの研究を潰されて、失意に落ちてるサタナキアに言います。
「私はアシュレイではないけれど」「友人として、貴方の手を取りましょう」
「私は私です。貴方を選んだ、変わり者のヴィータです」
指標を見失ったサタナキアの為に、彼の望んだ自分を定義しました。

これが一部。

トルモットはサタナキアを友人とは言うものの、一方的にそう思っているだけであると自覚している。実際にはただの都合の良い駒だ。
だけれどサタナキアは時々、使い捨ての駒から反した行動を取る。トルモットはもうアシュレイではないのに。…アシュレイではない自分は、一体なんなのだろう?
結果的に怒ってしまいます。サタナキアが一切期待させないなら何も思わないですが、まるで大切にしているようなムーブをするからです。
サタナキアも勝手に卑下されるのは本意でないので、彼女にしっかりと言います。
「お前はアシュレイではないけれど」「出来るだけ、殺したくはない」

一度は友人として定義したトルモットという存在。
ですが彼女という定義は、おそらく友人ではありません。多分これが愛玩するという感覚なのでしょう。
己の定義を見失う彼女に、サタナキアは教えます。彼女の言った、彼女の定義を。
「お前はお前だろ。俺を選んだ、変わり者のヴィータさ」

おしまい。

トキメキは無いけど互いに生物として好き。
恋愛対象ではないというか、同じ目標に向かって働いて、好きなジャンルで意見を言い合って、くだらない話もして、そういう感じでずっとつるんでたいだけなので考える必要は無いって心情。
嫉妬はしないけど、別の人とずーっとベッタリされると困るっていうか、自立してるけど互いが互いの生活に密接に関わってしまったので、変化を嫌がって牽制はする感じ。

▽余談
私はずっとサタナキアがフルカスみたいなタイプの、情緒を理解する前に友人をしめちゃった可哀想なやつだと思ってたんですけど、実際全然違いましたね。
アシュレイと出会った時点でサタナキアは変わっていて、これ以上変わる必要が無かったからこそリジェネレイトは過去の話“だけ”で終わるの、あんまりにもサイコーで哀しい話すぎてハワワってなってしまいました。
アシュレイに依存していたからこそ、リジェネレイトするために“これからの”未来の話を考える必要があったプルフラスとは対照的で良かったです。

サタナキアとアシュレイとプルフラスさあ…あんまりにもアシュレイが酷過ぎるんですよね…
友人だと言っておきながらサタナキアを裏切って!大切だと言いながらプルフラスにはなんにも教えてくれない!
今までサタナキアの過失が100%でアシュレイ被害者プルフラス二次被害者だと思ってましたけど、寧ろサタナキア被害者で、タチの悪い当たり屋(アシュレイ)に当てられただけなの笑ってしまいました。
一番かわいそうなのはプルフラスで変わらないですけど、それでもずっと味方でいてくれるアシュレイが心の中にいるのは救いですよね。
サタナキアにはなんもねえ。過去への誠実さしかないじゃん。自己満足で完結できる男、素敵だけど悲しすぎて夢小説高速で修正しました。
原作が最高に美しいから、余計なお世話でしか無いのですが。

▽余談
トルモットの容姿はアシュレイのモブグラを女性にした感じ
改造後→灰色に近い燻んだ水色の髪

サタナキアと並んだ時に汚いキキララになるようにデザインしたんですけど(桃色ロング←→水色ショート)(緑←→紫)、オレイとダダかぶりしちゃって草
オレイのルックス発表時に、被らない色に設定し直すか悩んだのですが、ユメショやし良いかな!(投げやり)になりました。

当時はまだオレイが実装!って話だけで、オレイ=アシュレイとは明言されていなかったのですが、薄水色の色彩を見た瞬間にオタクの直感がアシュレイだって言うじゃん。
わかるよ…サタナキア、プルフラスにもう一人足すなら、くすんだ水色で汚い信号色にすると収まり良いんすよね…