ナマエは前々王の末娘という、扱いに困る立場の娘であった。
現王ウォルケンスは従兄弟であるのだが、女であることを理由に、彼の父モルディアス王は公子ベルナードのようにナマエを扱わなかった。
だが万が一にもナマエが謀った時を恐れてか、あろうことかヘルマン伯爵家にナマエを下げ渡したのである。
前王の忠臣であり、慧眼を評価されて貴族ながらも力で家老としての地位を確立したヘルマンは、当然それに困ることとなる。
正妻の娘でないとは言え、王家の娘を迎え入れるのは通常の貴族にとっては何物にも代え難い光栄だ。だが、ヘルマンとナマエには四十以上もの歳の差があった。
またナマエは当時十にも満たない子供で、ヘルマンが最初に仕えた主君の娘でもあったのだ。
結果、ヘルマン伯爵は正妻としてナマエを迎え入れはしたものの、実質的には主君の子として扱っていた。
▽
それが崩れたのは、今から二年ほど前の話か。ナマエはしみじみと当時のことを振り返る。
ヘルマンはナマエを決してぞんざいには扱わず、徹底して王族の子として区分した。それがウォルケンスに知られれば罰されるに違いない。だが、それは杞憂と言えた。
どういう訳か、ヘルマンはナマエを将軍として立て、幾つもの戦場へと送り込んだのだ。
元々ナマエの母は王の側近の騎士であり、その血を継ぐナマエも武勇の心得はある。だが、あれほど大切に育てられていたナマエを死地に送る理由は無い。まあ、ヘルマンに何らかの理由で疎まれているのであれば納得できる話でもあるのだが。
そういう訳で、ナマエは戦場の最後尾で馬を構えている。
後方に控えるのは撤退中の木馬隊であり、機械弓であるバリスタが重い音を立てて引き摺られて行く。
本来、機動の良い騎馬隊を率いるナマエの戦場はこのような防衛戦線でなく、遊撃隊であった筈なのだが。
従兄弟であり、前王の第一子アレース王子の子であるベルナードが流刑にされたことで、何もかもの指示系統が狂ってしまったのである。
「将軍、撤退を」
ヘルマンの指示で指揮官として派遣された、将軍ローゼッカーが出した使者だろう。
彼は先頭にて軍を牽引し、今は城に戻っている筈だ。傲慢で、兵を使い潰すような男であったので、ナマエはあまり好きではなかった。
「見ろ。まだ撤退が済んでいない。それに、私は元より村の護衛に戻るつもりだ」
最後列の警護にあたっているのはシノン騎士団のリース公子で、彼はナマエの友人であった。
彼の家は当代での叩き上げであり、ウォルケンスに煙たがられている為大っぴらには公言出来ないのだが。
なんにせよ、友人が少数の兵で踏み止まると言うのならば、加勢するのが人情だろう。
村の方角に、四機のバリスタが見える。ナマエは逃げ遅れたのかと思案するが、この道中はナマエの率いる騎馬隊が援護をしていた。それはあり得ないことだ。
兵を連れ、馬を走らせれば、様々な年齢の兵士たちがバリスタに弓を詰めている。撤退命令を無視し、彼らは射撃準備をしていたのだ。
驚くナマエに、戦場で聞くには明るい声が掛かる。
「よお!あんた、騎馬隊の指揮官様か。何しにいらしたんで?」
緑の髪の青年が、片手を上げてナマエに言った。他の三機はナマエを見て驚いた様に声を上げる。
「撤退の済んでいないバリスタが見えたのでな。同盟軍にとって、機械弓も兵士も失う訳にはいかないだろう。
なにか杞憂があるのであれば、話して欲しい」
男は少し意外そうな顔をした。そうしてナマエの様子を伺うようにじっと見る。此方はフルフェイスで頭を覆っているので、見たところで何も分からないだろうが。
「ローゼッカー将軍と違って、ヘルマン伯爵夫人は話の分かる方なんだな」
「将軍と呼べ。罰されるぞ」
呆れて息を吐けば、他の三機も同意する。青年はお調子者で、口が軽いらしい。だが、仲間からは確かな信頼と友情を感じた。
ナマエは率直に、良い兵士だと思った。
「ここに駐留している間、村人たちには世話になったからな。いくら命令でも、彼らを置いて自分たちだけ逃げ出すわけにはいかんだろ。 聞けば、シノンの公子様は村人の避難が終わるまで踏み留まるって言うしな」
驚くことに、青年たちは村の護衛の為に残ったのだと言う。
その善良性に感嘆を覚えると同時に、彼らはやはり引かせるべきと判断する。このような良い兵士を死なせることは、軍にとって損失だろう。
「それはそうだが、危険すぎる。悪い事は言わない。支援するので、速やかに撤退しろ。
村の護衛も、我々が元より行う予定だったのでね」
「俺たちのことは心配いらねえよ。残ったものは皆、親兄妹のいない独り者だからな」
明るく彼は言うが、ナマエは思わず顰めっ面になってしまう。彼の言葉を哀しく感じたからだ。
「そういう問題では無いと思うけど。それに、少なくとも私は貴方たちを心配してる」
あまりの言い草に、ナマエはつい素が出てしまった。
威厳を損ねるので咳でごまかしたが、青年はおかしそうに笑っている。しまったと内心でごちた。
「あんた、お堅そうに見えて案外優しいし、かわいいんだな。そんな方が応援してくれるって言うんなら、俺らも頑張らねえと」
「か、可愛いって…」
「綺麗な声に、上品な仕草。綺麗な顔に、凛々しい眼差し…」
「顔は見えないだろう…」
ナマエは被ったフルフェイスの鍔をこづく。カンと鋼の高い音が鳴って、金属のそれが厚みを主張する。
空気穴こそ空いているが、そこから見えるのはナマエからだけだ。あちらからは、ナマエの素性など一切わかるまい。
「雰囲気で分かるのさ。あんたは綺麗だって」
そうにも関わらず、青年はナマエに向かってウインクをする。
劣勢の撤退戦で、そんなことをしている場合ではないのに、青年のその態度にナマエは再び笑ってしまった。
「調子の良い人!」
「おっ、笑ったな?その方が良いぜ。
こんな場所と、こんな身分じゃなければ、俺はあんたのこと口説きたかったんだけどな」
それなりの立場で生きてきたナマエは、あまりこう言った気軽さに触れて来なかった。あと単純に、可愛いなどとは言われる機会が無いのである。
返答に困ってしまって、誤魔化すように槍を振った。
「私は貴殿らの護衛に就く。必ず生きて城に戻るように!」
照れ隠しに馬を鳴かせれば、「頼むぜ〜!」と陽気な声が掛かった。
▽
「バリスタ兵が逃亡…?そんな筈は無いだろう。彼らは私と共に、最後尾にて敵を止めていた筈だが」
撤退を終え、前線から引いたナマエは衝撃的な話を受ける。
木馬兵団の一部が戦線から逃げ出し、敵前逃亡したと言うのだ。だが、ナマエは護衛中にそのような現場を見ていないし、四百名すべてを送り届けた筈である。
「しかし、ナマエ様。ワシは確かに見たのですよ。逃げるバリスタ兵どもを…
一人が言い訳がましく食い下がるもので、そやつはもう捨ててしまいましたがね。今鞭打ちにしておるのは、脱走兵を庇ったヤツらです」
「…どうやら私の見解と食い違いがあるらしい。顔を見させて貰おう」
ローゼッカーの言い分は腑に落ちない。それに、詳細の話があやふやだった。
ナマエは兵舎に踏み入ることを決断し、立ち上がる。
「どうなさるおつもりで?」
「直接見なければ、分からんだろう」
兵舎に入れば、血と汗の異臭が立ち込めていた。衛生管理のために沐浴を交代で行っているが、流石に回り切ってはいないようである。
そして人が集まる場所へ赴き、木に括られた兵士たちを見遣った。
罰されているのは三人だった。顔を目にした瞬間、脳天に血が昇るのを感じる。
「バカな真似をしてくれたな、ローゼッカー!今すぐ兵士を降ろせ!」
指示された部下が彼らを下ろし、ヒールを唱える。まだ打たれ始めたばかりだったようで、三人は軽傷で済んでいた。
だが、あそこに居たのは四人のはずで、あの陽気な男が見当たらなかった。思えば彼は度胸のある男だった。ローゼッカーに食い掛かり、他の三人を庇っていてもおかしくはない。
ナマエは外へ飛び出し、馬に跨った。無論、捨てられた青年を探す為である。
▽
「なんということ…」
ナマエはすぐに、打ち捨てられた青年を発見する。意識は無く衰弱していたが、死に至るような直接的な外傷はない。
バリスタ兵はシノン公国へ続く道に打ち捨てられていた。恐らく、彼を捨てたものが気を利かせたのだと思う。リース公子であれば、冤罪の兵を拾ってくれるだろうと。ナマエでもそう判断する。
ポーションを取り出して傷に掛ける。上衣を剥がれたまま捨てられた彼は、酷い裂傷に砂が入ってしまっていた。
傷は深くは無いが、感染症の懸念がある。何処か衛生的で身を休められる場所で手当をせねばならない。だが、ナマエはこのバリスタ兵を連れ帰れはしないだろう。
あんなヤツとは言え、ローゼッカーはヘルマンに指名された将軍なのだ。この戦場に於いて、身分はナマエが上でも指揮官は彼。内部で割れてしまっては、士気に関わる。
本当は祖国のため、戦のため、彼を見捨てなければならないのだ。
だが、ナマエはそれが出来なかった。青年を抱え、馬に乗せる。そして、先程走り来た道を急いで引き返した。
暫く走れば予想通り、そこには行軍をする見知った顔が居る。
「リース公子!」
「将軍…どうかなされましたか?」
「畏まらないで大丈夫。貴方の友人の、ナマエとしてのお願いです」
ナマエは公子に一万ディナを手渡す。そして、青年を馬から下ろした。
「その金で身請けをして欲しい。…雇えと言ってる訳ではないのです。介抱してあげてくれませんか?」
リース公子は驚いて金貨の入った袋を見た。一万ディナは大金で、この金額で傭兵が七人は雇える金額だった。
瀕死の兵士を助けたいという心は分かる。だがナマエがその金額を青年に出す理由が分からず、リースは困惑する。しかしナマエの目は本気だったし、必死でもあった。
「分かった。事情は分からないが、引き受けよう。ウォード、彼を馬車に乗せてやってくれ」
ナマエは息を吐いて、青年をウォードに渡そうとする。だが、リース公子の忠臣は訝しげに言った。
「この男はローゼッカー将軍が話していた逃亡兵ではないですか」
「彼は村人たちを守る為に勇敢に戦っていた。敵前逃亡を図るような男ではない。…そうだろう?」
リース公子は本当に人を見る目がある。そして、気遣いの上手い男だ。
ナマエは感謝し、頭を下げる。公子は驚いて、すぐに上げるよう懇願したが、ナマエは顔を上げなかった。
「私が助けたとは言わないでください。軍の指揮に差し障るから」
「分かったよ。後は私たちに任せてくれ」
「ありがとう、リース公子…」
馬車に乗せられ、見えなくなった男を思い息を吐く。ナマエが関わらずとも、生きていてくれれば良いと考える。
同じ年頃の人間と、まるで普通の友人のように軽口を叩けたこと。そんな些細なことが、ナマエにとっては嬉しかったのだ。
これはそれの、お返しに過ぎない。ただ、それだけだと言い聞かせた。
▽
己でもバカだと思う。ナマエは纏った衣類を指で摘み、くるりと一周した。
白く清潔なロングスカート────シスターの礼服は戦場で傷を重ねた肌も、槍を振るう腕も覆い隠す。
何故そうなったかと言えば、ナマエはウォルケンスに招集を受けたのだ。そうして王都に出向いた帰り道に、青年の様子を聞いて帰れることに気が付いた。
別に、生きてようが死んでいようが問題は無い。だが、なんとなく行末を聞かねば居心地が悪かっただけということ。
だから、ナマエはリース公子に尋ねたのだ。
「リース公子。以前、兵士を頼んだでしょう。あの男はどうなりましたか?」
「ああ、様子が気になるのか」
「い、いえ。そういう訳では…」
「会って行くと良いよ。ウォード、ナマエを案内してくれ」
リース公子は余程多忙であるらしい。ナマエも、副官であるウォードも困った顔をしてしまったが、互いに顔を見合わせて診療所へ向かう。
折角公子が気を遣ってくれたのだから、無碍にするべきではないと双方考えたのだ。
「ナマエ様が、あのような一兵卒の男に気を割く必要はありますまい。手紙にて一報致しましょうか?」
「いえ、良いのです。付き添いも此処までで大丈夫。貴方は執務に戻って結構です」
「しかし…」
「護衛が居ては、私の身分を口外しているようなものです。それでは、病人やシスターに気を遣わせてしまうでしょう」
そうして冒頭に至る。
ナマエは助けたと言い出す気も起きず、かと言って知らない令嬢が唐突に尋ねて来ても不審だと考え、困ってシスターに知恵を求めたのだ。
彼女たちも戸惑った様子だったが、一人のシスターが前に出て、そっとナマエに服を手渡した。彼女たちの着ている修道着である。
「貴方は彼の家族…では無さそうですね。婚約者の方ですか?」
「いえ…そういう訳では…」
「まあ、なんだって構いません。あの人の知り合いでしたら、責任持って彼を諌めてください。
…全く。若いシスターに世話をさせて、万が一にでも本気に取ったら困るのですよ」
諌める。本気。困る。一体何が起きているのだろうか。
ナマエは困惑しながら、押し付けられた桶を持って彼の元に歩み寄る。ベッドの前に立てば、あの日見た鮮やかな緑が白に溶け込んでいた。
「おっ、新入りのシスターか?」
「ええ…まあ。そんなところです。お怪我の具合はどうですか?」
「まあぼちぼちってところだ。傷跡は結構ひでえらしいが、自分じゃ分からんからな」
率直に言えば、彼は元気そうに見えた。瀕死だった状態を見つけた身としては、肩を下ろす思いである。
布巾を手に取ったナマエは「背中を」と申し出た。傷を拭き、包帯を変えるのがシスターに言われた仕事だ。ついでに言えば、諌めるとかなんとか。
青年は素直に従い、身体を起こす。ナマエは恐る恐る包帯に触れて、それを取り払った。
「何がぼちぼちですか…!」
患部は酷い有様である。当たり前だ。死刑と同義の鞭打ちを行われ、棄てられたのだ。三百回も背中を皮で打たれれば、当然のように傷跡はむごいことになる。
ナマエは布巾を取り落とし、絶句した。
「はっはっは、そう言うなよ。キツかったら、シスタールチアナに代わって貰うと良いぜ。
あんた、新入りなんだろ。無理して怪我の予後なんか見るもんじゃねえ」
青年の手が、ナマエの肩に置かれる。そのままポンポンと数度叩かれた。気を遣わせているらしい。
「別に、無理をしている訳では。…包帯、取り替えますよ」
身分ある者がただの一兵卒に贔屓してはならない。それをナマエは重々理解してはいたが、忍ばせていたポーションに手が伸びる。
あんな将軍に冤罪を掛けられ、処刑されかけた青年が気の毒だと思ったのだ。
念の為に高価なポーションを持って来て良かったと思案する。死んでいたらそれまでだが、もしも生きていてくれるのなら、何かをしてやりたいと思っていたのだ。
躊躇いなく瓶をひっくり返せば、青年は驚いて飛び上がる。
「うお!冷てえ!なんだ、何かけてんだ、あんた…」
「消毒液です」
「本当かよ…」
「本当です」
惜しみ無くざばざばと掛けたナマエは、予め用意されていた薬液も塗り直す。患部に触れる度、青年の身体が小さく跳ねた。やはり、相当痛むようで、ナマエの心が軋むのを感じた。
だからと言って傷薬を塗る工程を省く訳にも行かず、なるべく丁寧に撫で付けていく。
終わった後は包帯だ。軟膏を塗った上からなので、大して傷まない筈ではあるものの、傷口に指が触れないよう慎重に巻きつけていく。
包帯を巻き終わって、ナマエは一息を吐く。ポーションも勝手に掛けたし、薬液も塗った。シスターに支持された治療は全て終えたこととなる。
「ありがとな。助かったぜ」
「それは良かった」
「ところでよ。あんた…」
青年は何かを切り出そうとする。まさか、ナマエがヘルマン伯爵夫人であり、ヘルマン将軍であることが勘付かれたのだろうかと冷や汗を流す。
しかし言及される前に立ち去れば良し、と思った為、食い気味に切り返した。
「では、これで。お大事、」
にっ。踵を返そうとしたナマエを引き留めたのは、治療を受けていた男の腕である。
ナマエはバランスを崩して、ベッドに尻を落とすこととなった。
硬い感触がして、傷口に乗っていたらどうしようと先程よりも酷く汗を掻いた。
だが、それは杞憂だったらしい。
「綺麗な顔してるんだな」
「…はあ!?」
青年の膝に乗っかってしまったナマエは、どういう訳か顎に指を添えられている。少しだけ顔の向きを変えられて、彼と視線がかち合った。明るい緑の瞳が、おかしそうにナマエを見つめている。
指もスルスルと背中に伸びて来て、ナマエはいつの間にか身動きを取れなくなっていた。
「な、ななな、何を…!」
「そう恥ずかしがらずとも良いだろ。俺は正直な気持ちを言っているんだぜ。
あんたは綺麗だし、かわいい。それに、満更でも無いんだろう?」
背中に伸びた指が、腰に這われる。
「そ、そんなことは…!」
「取れ隠しだな。俺が嫌なら、もっと嫌がっている筈だぜ」
顎に添えられていた指が、耳を掠めた。
「違います!暴れたら、背中の傷に触るでしょう!」
「へえ。優しいんだな、あんた。どうだい、俺と…」
言い切る前に、彼の頭に鋭い一撃が入った。
「この馬鹿者が!」
ウォードである。結局、ナマエを心配してついて来たらしい。
後ろを見れば、シスターたちもハラハラとナマエを見ていた。今のくだりが、彼女たちの“困り事”だったのだろうと思い当たる。なるほど、確かに、これは危ない。うっかり流されるところであった。
「ウォード。私は戻ります」
服を正したナマエは、立ち上がって咳払いをする。
決して青年へは向き直らず、全く何も無かったかのように踵を返した。
「はっ。こやつの処罰は如何しましょう」
「病人のすることです。多めに見なさい」
「…よろしいのですか?」
「構いません。所詮は平民の戯れに過ぎない。ウォード、貴方も騎士ならば広い心を持つことです」
「は、はあ…」
逃げるように診療所を後にするが、熱った頬は中々冷めない。
青年はナマエを綺麗だと言ったが…彼も綺麗な顔をしているだろう。そう内心、憤慨しながら。